ニッパーの扱いにも慣れ、プラモデルを作っていると、
さらに綺麗に作りたくなりますよね
そこで立ちはだかるのがゲート跡
ニッパーで二度切りしてもたまになっちゃうゲート跡の白化
どうにかしたいですよね
そんなゲート跡を綺麗にするのに使うのが、やすりです
「やすりがけするのが面倒臭い」
こんなことも思ってしまいがちですし、
YouTubeで見てても「やすりがけに〇〇時間かかりました」
とか聞くと、やらなくていいかなと思いますよね
しかし、紙やすり一つあればキットのゲート跡は格段に綺麗になりますし、
その先に塗装もするのであれば、ガンプラ製作に必要な基本作業です
やすりを知って使うことで、プラモデル制作がさらに楽しくなります
- やすりはどんな時に使うのか
- やすりの種類がわかる
- やすりの使い方がわかる
これらがわかって、それぞれに合ったやすりを探すお手伝いができればと思います
やすりを使ったゲート跡の処理をした、
簡単フィニッシュ仕上げについても記事を書いておりますので、
併せてこちらの記事もチェックしてみてください
https://rainbow-father.com/easyfinish-file/
やすりとは
やすりは表面の凹凸を平らにならす道具で、
ガンプラではゲート処理など様々な場面で使用します
またやすりには番手と呼ばれる目の細かさがあり、
数字が小さいほど粗く、削れやすく、
大きいほど細かくなっています
基本的には小さい数字から徐々に大きくしていくことで、
表面を徐々に平らで滑らかな仕上がりにできます
下の画像はやすりを番手の順番通りに、
400、600、800、1000番までかけた画像です
また後で順番にかけた画像を紹介します
やすりの用途
- ゲート処理
- 合わせ目消し
- パーティグライン消し
- ヒケ処理etc…
と表面をなめらかに整える場面で使用します
制作のあらゆる場面で登場します
やすりの種類
やすりには2種類あります
- 紙やすり
- 金属やすり
これにプラスして私は爪磨きのやすりも使用しています
それぞれを商品と共に詳しくみていきましょう
紙やすり
紙に研磨剤がついた工具で、番手があります
紙やすりだけの商品や、当て板にやすりが付いた物もあります
当て板の形や大きさに合わせて切って貼り付けて使用することができます
当て板は消ゴムやプラバンでも代用できますし、
専用のプラスチックのスティックも売っています
スポンジに貼り付けてあるやすりもあります
紙やすり
まずは安価な紙やすり
画像はぱっと見どれも同じように見えますが、
全て番手が異なります
400,600,800,1000,1200,1500,2000,2500,3000
画像だと下から400で上が3000です
切ったり貼ったり曲げたり自由自在です
直線部分をやすりがけする時は硬くて平面の当て板に貼り付けると使いやすい
曲面をやすりがけする時は、
平面の当て板をつけたやすりで行うと、曲面が平になってしまうので
当て板を使用せず、裏から指を当ててやすりがけします
指がクッション代わりになり、曲面に添わすことができるからです
スポンジやすり
紙やすりの当て板にスポンジが使われているやすりです
スポンジには厚みがあり、
厚みが厚ければ平面を、
厚みが薄いと曲面をそれぞれ削りやすい
当て板がスポンジなので、やすりがけする場所によって
切って使うとやすりがけしやすくなります
番手の種類も豊富なので、用途に応じた番手、厚みが選べます
スティック(当て板)
やすりを貼り付ける当て板
反り返ることもなく、平面をやすりがけする時に紙やすりと一緒に使用したい
両面テープで紙やすりを貼り付けて、スティックの大きさに併せてカッターで切ることで、
やすりスティックの出来上がりです
極み
こちらも当て板
貼り付ける面積がとても小さいのだが、
細かいところ、狭いところ、
こういった場所をやすりがけする時にはとても役に立ちます
平面も出しやすいです
金属やすり
金属でできた棒状のやすりで、色んな形があります
ある金属やすりセットでは
- 平形
- 半円
- 円形
とあり、削るパーツやゲートの箇所によって使い分けます
ガリガリと削れるので、合わせ目消しで盛り上がった接着剤のように硬い部分を削ったり、
パーツやプラ板の形を変えたい時に使ったりすると手早く作業できます
爪磨き
爪磨き?と思う方もいるかもしれませんが、
これを使うとピッカピカになります
爪磨きにも使う順番があり、光沢が出るくらい綺麗になります
以下の画像は上側にあるパーツは切り出したままのパーツ
下側にあるパーツは爪磨きの順番に磨いたパーツです
徐々に光沢が出ているのがわかるでしょうか
爪磨きもパーツによっては使えそうですね
やすりの使い方
まずは使うやすりを選びます
これは前述したようにパーツによって決まります
平面を削るなら平面の金属やすりや、硬い当て板つきの紙やすり
曲面を削るなら、当て板のない紙やすりや薄いスポンジやすり
やすりを決めたら、あとは一方向に向かって削っていきます
手前から奥へ、手前から奥へ
片道でやすりがけします
パーツの切り出しの白化が強いですね
1000番までかけても少し目立ちます
白化が目立たなくなるまで400番でかけるか、
あとはガンダムマーカーや塗料で部分的に塗装すれば、
この跡も目立ちにくくなります
最初の400番のやすり傷が番手を徐々に上げることで、
どんどん滑らかになっています
曲面のやすりがけは下の画像のようにスポンジやすりや
当て板なしの紙やすりで行います
800番でも十分な滑らかさですので、仕上げの一つの目安の番手になるかと考えます
ちなみに、
平面のパーツでやすりがけを往復させるとパーツの角が丸くなりやすいです
行きと帰りで手の角度が一定にはなりにくいからです
なのでパーツにやすりの面をしっかり当ててからやすり始めると、
しっかりと平面を維持しながらやすりがけができます
もう一つ注意することが、モールドです
モールドは他の部分より深く掘り込まれているのですが、
やすりがけは表面を削るので、モールドの段差がなくなってしまいます
やすりのかけすぎに注意してください
直線のモールドであれば、掘り直すことで復活をさせることができます
まとめ
やすりについて以下の情報をまとめてみました
- やすりはどんな時に使うのか
- やすりの種類がわかる
- やすりの使い方がわかる
一つのパーツにゲート跡は3箇所とかありますので、
全てにかけると確かに時間がかかります
しかしその出来上がりの綺麗さはニッパーだけとは違ってきます
紙やすりやスポンジやすりは最近では100均ショップでも売っているので、
まずは小さな金額から始めてみてはどうでしょうか
それでは今後もガンプラだけでなく、
工具ついても書いていきますので、
次回もまた読んでいただけたら幸いです
では/